料理編集者が選んだ、料理本「7選」
こんにちは、UNOです。
もともと、フリーで料理編集者として仕事をしていたワタクシ。
職業柄、自分が手掛けた本も含めて、
料理&食関連の本、雑誌が山盛りありました。
でも、結婚を機に、パートナーと、
「夫婦二人でミニマリストライフを実践しよう!」
ということになったので、
手持ちの本を「大断捨離」することになったのです。
これ、なかなか大変な作業でした^^;
ただ、やみくもに「断捨離」をしても
うまくいかなさそうだと思ったので、
「残すもの」「手放すもの」の「基準」
=「軸」を作ることにしました。
そして、料理本を厳選する際に、私が「軸」にしたことが
以下の「3点」です。
◎これまで、何度も作ったレシピが多く載っているものを
優先して選ぶ
◎「料理の基本」に関する情報が網羅されているもの
(「事典」的なもの)を優先して選ぶ
◎この先、作る可能性が高いレシピが多く載っているものを
優先して選ぶ
その結果選び抜かれたのが、今回紹介する「7冊の料理本」です
(ひと言コメントもつけてみました。参考までに)。
1『だれも教えなかった料理のコツ』(有元葉子/筑摩書房)
→キレイな写真満載の料理本とは一線を画した一冊。
でも、「料理の本質」が垣間見られ、実用性もある良書だと思います。
この手の本は、男性の方が好きかな?
2『伝言レシピ』(高橋みどり/マガジンハウス)
→雑誌『Ku:nel』(リニューアルする前のww)での
連載をまとめたもの。
「料理のプロ」以外の人の、「等身大のレシピ」が
日常使いには向いているように思います。
「素パスタ」をはじめて作って食べた時の衝撃と感動は
いまだに身体が記憶しています!
3『ケンタロウの和食 ムズカシイことぬき!』(ケンタロウ/講談社)
→「敷居が高い」「難しそう」と思われがちな「和食」も、
ケンタロウさんにかかれば、こんなにラフに作れちゃう!
そんな風に思える1冊です。
料理初心者の「和食デビュー本」に、いいんじゃないかなと。
「れんこんと豚肉の煮物」は、ホントに何度も作りました!
4『お料理のきほん事典』(瀬尾幸子/西東社)
→手前みそですが、ワタクシが制作に携わった1冊です。
実は、この本、2016年にリニューアルされていまして、
今回紹介した本は古本などでしか入手できないと思われます。
ただ、ココだけの話ですが、
「リニューアル前のもの」の方が、正直、使い勝手はいいんじゃないかなと。
そんな風に思うので、あえて、「リニューアル前のもの」を
紹介しました。
5『少ない素材でおいしい 楽うまごはん』(武蔵裕子/西東社)
→こちらもワタクシが制作に携わっているものです。
その昔、「家庭料理業界」(なんてあるの!?!?)で
「少ない素材で作る料理ブーム」というのがありまして・笑、
その時に出版された本がベースになっています。
こちらは、2014年に「リニューアル」されていて、
より使いやすくなっていると思います。
「2品献立」のパートでは、「2品同時に仕上げるコツ」を
文章で紹介しているので、調理前に読んでおくと、
段取りよく仕上げられると思います。
6『VIVA LA PASTA パスタは陽気に』
(サルバトーレ・クオモ パンツェッタ・ジローラモ/柴田書店)
→宅配ピザで有名な『サルバトーレクオモ』のオーナー、
サルバトーレ・クオモ氏と、「ちょい悪オヤジ」で有名な
パンツェッタ・ジローラモ氏の共著による「パスタ本」。
この本が出た時は、まだ、クオモさんは、
中目黒のお店をやっていただけで、
「ちょい悪オヤジ」ではなかった・笑。
「日本的にアレンジされていない」、
ごくシンプルな南イタリアのレシピが楽しめる1冊です。
7『コウケンテツの野菜でごはん 僕のおいしい、とっておき。』
→テレビや雑誌で大活躍のコウケンテツさんの料理本。
以前、お仕事をご一緒させていただいたことがありますが、
本当にいい方!!! もちろん、お料理もおいしい。
私、個人的に、「たれ、ソース」がおいしくて、
バリエーションの幅が広い料理家さんのことは
すごく信頼をおいておりまして。
コウさんは、その「たれ、ソース」のセンスがバツグンなんですよね。
「たれ、ソースのヒントに」
ということで手元に残しておいた1冊です。
【番外編】
★『12月31日から間に合うSPEEDおせち』
(検見崎聡美/インデックス・コミュニケーションズ)
→実際に、この本を見ながら、おせちを作ったことがあります。
31日だけではさすがに難しいですが・笑、
2、3日あれば、確実に作れるおせちの本です。
ここ数年は、実家でも、一からおせちを作ることはほとんどなくて、
「買ってきた料理を並べるだけ」という状態でした。
今年の年末は、
久々に一からおせちを作ることになる可能性が高いので、
この本が活躍しそうです!!!
→すーっごくシンプルな「手ごねパン」のレシピ本です。
以前、パン作りにハマっていた時、よく読んでました。
ただ、現在、小麦粉を制限しているので^^;
今後、活用する日が来るかは謎なのですが……。
「軸」からは外れるのですが、
まだ、ちょっと手元に置いておきたくて、残しておいた1冊です。
と! こんな感じで「7冊」の料理本を
選び抜いてみました。
ここで紹介したもの、特に「1~4」は、
どれも、「基本の料理」「定番の料理」、
そして、「シンプルな料理」というものがほとんどです。
一般的に世の中で出回っている料理本って、
いろいろアイディアが満載だったり、
斬新な組み合わせのレシピが
網羅されているものが多いんですけども……
(実際、私が制作する際も、
出版社からそういったオーダーを受けることが多かったです)。
でもね。
実際に、た~くさんの料理本を制作してきて、
なおかつ、仕事をしながら、日々のごはんを作って、
みたいなことを、長年してきて思うのは、
「日々のごはんは、シンプルなものが一番」
ということなんですよね。
手の込んだものを毎日作るなんて、
そうそうできるものじゃないですからね。
あと、私がレシピ本に求めるものは、
「レシピ数」でも、「斬新なアイディア」でもなくて。
「応用がきくかどうか」ということ。
いろんなレシピが載っているよりも、
ひとつのレシピがあって、
材料や味つけをかえるだけで、どんどん幅が広がる、
そんなレシピ本が、
結果として「長く付き合える」レシピ本なんじゃないかなと。
ここで紹介した本は、
「料理のレパートリーを増やしたい」
「いろんなアイディアを知りたい」
みたいな人には向かないかもしれませんが、
「日々、おいしいごはいを食べたい」
という、シンプルな要求には応えてくれると思います。
しばらくは、この厳選した「7冊」+「2冊」の本で、
「日々のごはん」を楽しみます♪
※「ミニマリストライフ」なブログなのに、
文章が「ミニマル」じゃないというね……^^;
最初なので、気合が入った結果ということで!